
『副業』って、最近よく話題に上がってきておりますが、きちんと理解できていますか?
似たような言葉に、兼業や複業、ダブルワークという呼び方もあります。
まずはじめに、基本の知識として「副業とは何か?」について取り上げていきたいと思います。
副業の様々な種類を知ることで、自分に合う働き方も見えてくると思います。
何事も基本が大事です!!
副業とは?兼業、複業、ダブルワークとの違い
副業の定義
実は、『副業』という言葉には法律上で明確な定義がありません。
そのため、本業以外に収入を得れば『副業』となります。
本業とは別にアルバイトをしたり、投資やFXなどで収入を得ること、またはポイントサイトやアンケートモニターで少額でも収入を得ているようであれば、それは全て『副業』ということになります。
ただ、働き方が多様化している現在では、副業のはずの仕事が本業の収入を上回ってしまったり、投資やFXなどで成功したりする場合もあります。
『副業』という言葉は、とても広範囲で使われていることが多いです。
基本的には、収入や労働時間などが本業よりも少なく、サブ的に捉えることが多いです。
兼業
兼業とは、本業のほかに他の仕事を合わせて行うことです。
イメージしやすいのは、『兼業農家』の人たちです。
平日は会社務めして、その他の空いた時間で農家をしております。
兼業農家は、戦後から存在している働き方なのでイメージしやすいのではないかと思います。
副業が禁止されている公務員も、兼業農家の場合は許可が下ります(※本業に支障がないこと、小規模であることが条件となっています。)
副業が、あくまでもサブ的な位置づけあることに対して、兼業は本業と他の事業をほぼ同等の労力を持って仕事をするということに違いがあります。
複業
「複業」と「副業」は、読み方は同じですが、意味の捉え方は微妙に異なっています。
『複業』とは、漢字のとおり複数の仕事をもつことです。
サブ的な副業とは違い、本業と同等の労力を持って、複数の仕事を行っていくことを指します。
一般的な会社では複業禁止の場合が多いですが、一部認められている会社もあり、IT業界では多い働き方です。フリーランスで働いている方も複業をしている方が多いです。
ダブルワーク
『ダブルワーク』は、2つ以上の仕事を行っているときに使われます。
兼業や複業も、複数の仕事を行っていることを指しますが、ダブルワークの場合は、アルバイトやパート、非正規雇用の場合に用いられます。
アルバイトを2つ以上掛け持ちをしている時などに使われることが多いです。
「ダブルワーク=副業」として使われていることもあるので、明確な定義はないようです。
副業解禁で変わる日本の働き方
2018年は、副業解禁元年と呼ばれ、各企業で副業が許可されるようになりました。

【副業解禁の主な企業】
- ロート製薬
- エイチ・アイ・エス
- トヨタ自動車
- 日産自動車
- ソフトバンク
- メルカリ
- サイボウズ
- クラウドワークス
- サイバーエージェント
- リクルートホールディングス
- サントリーホールディングス
- アサヒグループホールディングス
- パナソニック
- 佐川急便
副業解禁していく企業の理由とは?
有名な大手企業が続々と副業解禁となっています。
2018年1月、厚生労働省は副業・兼業のモデル就業規則を発表しました。
以前のモデル就業規則では、「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと」とされていましたが、2018年1月以降は「労働者は、勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる。」となっています。
国の規則が変わり、そして企業の在り方も変わってきました。
今まで企業が副業を禁止していた理由としては、「優秀な人材の流出」「機密情報の流出」「労働管理の複雑化」などが挙げられます。
社員が、ひとつの会社で働くことは会社を守ることでもあり、事務作業の効率化を伴うものでもありました。
これは、会社だけではなく労働者にとっても良いことがたくさんありました。
年功序列制度により給料は上がっていきますし、定年まで仕事も与えてくれる上に、老後のための退職金も貰えます。
だから、正社員として就職出来れば将来安泰!親も大喜びだったわけです。
しかし近年、人口減少、労働者減少、賃金低下、年金問題、少子化問題、2024年には超高齢社会突入…などの社会問題を日本は抱えております。
社会の変化により、今までの日本型雇用システムが通用しなくなってきました。
企業はなかなか賃金を上げられないですし、終身雇用まで社員を維持できるほどの余裕もなくなってきました。
国も企業も、個人を守れなくなってきてしまっているのです。
そのため、副業により人手不足を解消し、個人でスキルアップをしたり、収入による不満を軽減して欲しいとの思いがあります。
人生100年時代をどう生きるのか?

そして今は、人生100年時代とも言われております。
日本の平均寿命、健康寿命は延びており、2007年に日本で生まれた子供の半数が107歳以上生きると言われています。【引用;厚生労働省「人生100年時代」に向けて】
65歳前後で定年を迎えてから、さらに人生は30年以上も続くということになります。
その30年、あなたはどう過ごしますか?
お金に余裕があれば、遊んで暮らしていくことも可能かもしれません。
でも、30年って長いですよね?
65歳を過ぎて、体は確実に衰えていきます。
年金も貰えるのか分かりません。
お金もない、仕事もない、スキルもない…
これからの時代には、“個人で働ける力を身に付ける” ことが重要となってきます。
副業は、人生100年時代を生き抜くためにとても意味のある行動です。
これは、男性だけではなく、女性にも言えることです。
「いつかくる王子様が、私を幸せにしてくれるわ!」という夢見る少女の時代は終わった…と思っていいです。
だから、女性もしっかり自立して働けるスキルを身に付けていくことが、今後は必要です。
世の中の現状を知るととても憂鬱な気持ちになってしまいますが、私はこの社会の変化をとてもプラスに考えています。
もう、ひとつの道に縛られなくもイイ!!
誰もが自分の生活に合わせて、自由に仕事ができる時代になったのです。
新卒で就職に失敗した若者も、毎日疲弊しているサラリーマンも、結婚出産で社会から遠ざかってしまった女性にも、チャンスは誰にでもあるということです。
副業の種類も増えて、自分の特性を活かしたり、伸ばしたりできます。
ワクワクしませんか?笑
自分の人生一度きりなのだから、楽しんだもん勝ちです。
副業のメリット
副業は、今や当たり前の働き方となってきています。
むしろ、デキる人はすでに副業を始めて結果を出しています。
副業は単に収入を増やしたいという気持ちのもと始める方が多いと思いますが、副業から得られるものはお金だけではありません。
個人のスキルアップ
同じ会社で、同じ仕事ばかりをしていてはなかなか個人のスキルはアップしません。
副業をすることにより、新たな知識を得たり、新しい経験をすることが出来るようになります。
そして、副業で得た知識や経験は、本業に活かせることもあります。
新たな自分を見つけられるというのは副業ならではの経験だと思います。
人脈を広げられる
同じ職場にいると、一生同じ人ような人たちとしか出会えません。
でも、副業を始めると、今まで出会えなかった人たちと出会えます。
年齢も様々で、価値観も様々です。
新たな人間環境の構築は、人生の刺激になりますし、コミュニケーション能力アップにも繋がります。
将来(老後)への備え
老後の備えというのは、お金だけではありません!
個人のスキルや知識、健康でいることも老後のために必要です。
プログラミングやライティング能力、デザインスキルを身に付けておけば、定年後にも個人として働くことが可能です。
また、アフィリエイトなどでサイトを運営できるのであれば、そのサイト自体が資産ともなります。
副業の注意点
副業について色々書いてきましたが、やはり注意すべき点がいくつかあります。
- 副業が可能かどうか
- 副業所得が20万を超えているか
- 競合他社ではないか
副業が解禁されたといっても、副業が禁止の会社もまだ数多く存在しております。
まず、就業規則をしっかり確認して副業が可能かどうか確認しましょう!
もし、副業禁止であるにも関わらず、副業をして会社に見つかってしまった場合は、何らかの罰則があります。
また、副業で収入を得た場合、自分で確定申告が必要になってきます。
基本的には、副業の収入が年間所得20万円以上ある場合です。
収入と税額の把握が必要となってくるので、この機会に最低限の知識を身に付けておくことおススメします。
そして、最後に競合他社での副業です。
同業の方が知識や経験があり始めやすいというメリットもあるとは思いますが、情報漏洩などの恐れもあるので、止めておくべきです。
選ぶ仕事はしっかりと見極めていきましょう。
まとめ
副業が今後の生活には必要不可欠だと思います。
今の収入に満足しているという人も、個人のスキルアップや人脈を広げる、日々の生活に彩りを加えるといった意味もあります。
ただ、どのような副業を行うにしても、無理しないことは大切です。
体力やメンタルが継続できなかったり、スケジュール的に無理なものであっては、心身を壊してしまいます。
本業に支障が出てしまっては本末転倒です。
副業はぜひとも楽しんでやって欲しいと思います。